ポータブル電源をを選ぶ基準に「デザイン性」や「容量や価格」「出力ポート(type Cの有無)」を比較検討することなどが挙げられますが、
これらの項目は「ポータブル電源を選ぶ一つの基準」として間違いではありません。
ところが、ポータブル電源の「寿命や故障のリスク」を知ると選ぶ基準は変わります。
そこでこの記事では、【ポータブル電源】故障はインバーターが原因|インバーターを内蔵するかしないか?が長寿の秘訣について解説をします。
記事のポイント
ポータブル電源に「内蔵」されるアダプター
ポータブル電源に内蔵される「インバーター」
ポータブル電源のAC出力について
ポータブル電源選びで、故障のリスクや寿命を中心に検討されたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
※ポータブル電源を選ぶ「一つの基準」|寿命に関する記事はこちら⇩⇩⇩
専門店が選ぶ一つの基準
ポータブル電源は用途によって選び方の基準が違うのですが、ここからは「専門店が選ぶ一つの基準」でもあるインバーターやACアダプター(充電器)を内蔵するかしないか?について解説をします。
ACアダプターを内蔵するかしないか?
ポータブル電源を充電する際、コンセントからポータブル電源に「電気を送るためのケーブル」が必要です。
そのケーブルには下画像のような箱が付いているのをご存知の方も多いと思いますが、これは「ACアダプター」と呼ばれるものです。
しかし、このACアダプターは全てのポータブル電源にある訳ではなく、最近の機種では「ACアダプターをポータブル電源の本体に内蔵」したものも増えています。
例えば、人気のポータブル電源:EcoFlow DELTA Max(下画像)の場合も、充電する際に必要なACアダプターは本体に内臓されているため、商品の同梱物(どうこんぶつ)にはACアダプターは見当たりません。
また、国内でも人気の高いJackery(ジャクリ)のフラッグシップモデル|Jackery ポータブル電源 2000 Pro(下画像)についてもACアダプターは内蔵されています。
デザイン性の高いポータブル電源メーカーの多くが「ACアダプターを内蔵」する傾向にあるのですが、ここは専門店がポータブル電源を選ぶ一つの基準になります。
では次に、その「基準となる理由」についても解説をします。
PSE法の扱いが違う
以前、ポータブル電源に関する「PSE法」について解説をしましたが、ポータブル電源にはPSEの届出義務がありません。
※ポータブル電源のPSE法に関する記事はこちら⇩⇩⇩
ところが「ACアダプターには届出の義務」があるため、必ずPSEマークの表示(下画像:左)が必要となります。
このマークの違いは・・
ここがポイント
まる型PSEマークよりも、ひし形PSEマークの電気用品の方が「不具合が発生した場合に感電・火災などの影響が大きい」電気用品
このように定められています。
ACアダプターの場合は「ひし型」になるため不具合が発生した場合のリスクが大きいのですが、ACアダプターを内蔵するポータブル電源の場合は必然的に「PSE法の届出が必要」になります。
そのため、ACアダプターを内蔵する事が「リスク」と考える方も居られます。
専門店の見解としては、ポータブル電源の使用方法さえ間違えなければ「どちらでもOK」ですが、購入する前にここは抑えておきたいところです。
インバーターを内蔵するかしないか?
次にご紹介する「専門店が選ぶ一つの基準」は、インバーターを内蔵するかしないか?についてです。
インバーターを知らない方のためにここでは簡単に解説をしておきます。
ここでのポイント
ポータブル電源などの「蓄電池」には直流の電気しか蓄えることが出来ない
コンセントを必要とする電化製品は交流の電気が必要
インバーターは直流の電気を交流の電気へと「変換」してくれる機器
キャンプやアウトドアでポータブル電源を使用している方からすると「違和感」があるかも知れませんが、一般的なポータブル電源の殆んどが「インバーターは内蔵」されています。
その結果、インバーターを内蔵するかしないかの選択肢については「個人が使用するポータブル電源選の場合」、殆どお聞きする事がありません。
では、どのようなケースに於いて「インバーターを内蔵するかしないか?」の判断が必要なのかについてここからは解説をします。
注意が必要
ポータブル電源で故障するのは「内蔵されるインバーター」に多い。
ポータブル電源のAC出力
個人の方が普段使用する電化製品は「100V」のものが一般的ですが、現場作業などで使用する「電動工具」などは「200Vを必要とする場合」が意外と多いのです。
※200Vは「単相200V・三相200V」の種類に分かれます。
そのため、ポータブル電源は必要だと思いつつも「100Vだと使い道がない」と感じている方も多く、これがポータブル電源を購入しない方の理由にもなっているのです。
また、インバーターを内蔵しない事(別構造にする)により得られるメリットもあります⇩⇩⇩
メリット
インバーターを交換する事で100V・200Vの使い分けが容易にできる
ポータブル電源の故障の多くが「インバーター」で起こるため修理費が安い
キッチンカーなどに搭載する場合の施工(電気工事)が容易にできる
これ以外にもメリットはあるのですが「現場で使うポータブル電源」には、インバーターは内蔵されていないものもおすすめです。
注意が必要
200Vインバーターは「単相200V」が一般的で「三相200V」の場合は要相談
まとめ
この記事ではポータブル電源の専門店が選ぶ一つの基準|内蔵するかしないか?について解説をしましたが、最後にポイントを整理しておきます。
記事のまとめ
インバーターや充電器を「一体型」にする事で故障のリスクが増える
インバーターを一体化しない事で、出力(100V・200V)を自由にカスタマイズ出来る
ポータブル電源の故障は「インバーター」に多い
最近ではポータブル電源も身近な存在となりましたが、「選ぶ基準」が意外と多く、購入した後に「失敗した・・」と感じる方も少なくありません。
また、ポータブル電源は数十万円もする高価なものも多数あり「失敗したでは済まされない」ケースも考えられるため、初めて購入される場合はメーカーや専門店に相談する事がおすすめです。
※ポータブル電源選びの失敗例の一つがこちら⇩⇩⇩
最後に、ポータブル電源は気軽に購入できる(ECサイトなど)反面、「選ぶ際の難易度は高い」のかも知れません。
そのため、これからポータブル電源の導入を予定の企業さまや、キャンプやアウトドアでポータブル電源を購入したいとお考えの方で「選び方がわからない・用途について確認したい」などのご相談は、お気軽にお問合せ頂ければ幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
お問合せ
ポータブル電源(業務用ポータブル電源)に関するご質問・ご購入についてのご相談(お支払い方法・お見積り・ご請求書等)はこちらから。
※LINE【公式】からのご相談も承っております。
お問合せはこちら