ポータブル電源を購入する際、電池の種類を確認してから購入している人はどれくらいいるのでしょう。
ポータブル電源であればどれも同じと思っている人も多いようですが実は電池そのものにも種類があり、大きくは「リン酸鉄リチウムイオンとリチウムイオン」に分類されます。
ただ、最近では「リン酸鉄リチウムイオン」の需要が急速に伸びている事もあり市場のトレンドも変わりつつあるようですが、何れにして購入前には知っておく必要があります。
そこでこの記事ではポータブル電源に搭載される電池の種類と「あまり知られていない火災のトラブル」について解説します。
記事のポイント
ポータブル電源に搭載される「電池・バッテリー」の種類
バッテリーの「火災」について
これからポータブル電源の購入をお考えの初心者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
ポータブル電源に搭載される「電池」の種類
ここではポータブル電源に搭載される「2種類の電池|リン酸鉄リチウムイオン電池とリチウムイオン電池」について解説します。
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は主にスマホやノートパソコンに搭載(使用)されている為、ご存知の方が多いと思います。
ではなぜ?スマホやノートパソコンに搭載(使用)されるのかと言うと、リチウムイオン電池は他の電池(ニッケル水素)と比べエネルギー密度が高く小型化に向いているなどの利点があるため、多くの電子機器に使われています。
また、リサイクル特性にも優れている為充電と放電を何度も繰り返して使用することが出来るのです。
リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)電池
リン酸鉄リチウムイオン電池の名前を知らない人は多いと思います。
リチウムイオン電池はおよそ50年の歴史があるのに対し、リン酸鉄リチウムイオン電池は2009年にソニーが初めて商品化したもので、まだ歴史が浅い事もあり聞き馴染みが無いのです。
特徴についてはリチウムイオン電池と同様、エネルギー密度が高く小型化に向いているのですが、大きな違いは、電池内部で発熱はするものの熱暴走(不測の発熱が起こり温度の制御が出来なくなること)が起こりにくく発火の危険性が極めて低いのです。
火災のトラブル
リン酸鉄リチウムイオン電池は発火の危険性が極めて低いとお伝えしましたが、ではリチウムイオン電池はどうでしょう。
下の資料は、東京消防庁がリチウムイオン電池の火災について公表しているものです。
表の水色の部分(合計)をみると平成27年~令和元年までの間、毎年リチウムイオン電池関連で火災が起こっているのが分かります。
また、各年の内訳は次の通りです。
令和元年の件数をみるとモバイルバッテリーが原因の火災が一番多く(26件)、次いで携帯電話(スマホ・ガラケー:10件)となっているのが分かります。
まとめ
この記事では【ポータブル電源】専門店が解説|リチウムイオン電池は火災のトラブルが多い?について解説をしましたが、最後にポイントを整理しておきます。
記事のまとめ
リチウムイオンはスマホやノートパソコンに使われている電池で、小型化に向いている
リン酸鉄リチウムイオンは2009年にソニーが初めて商品化したもので、歴史はまだ浅い
リチウムイオン電池の火災発生件数は毎年増えているのが現状
紹介した2種類の電池について、性能に関する差は少ないものの発火(火災)のリスクを考慮する必要があります。
各メーカーが推奨する取扱い方法を遵守すれば発火(火災)のリスクは抑えられるのですが、保管する場所(炎天下の車内など)を間違えると一気にリスクは高まります。
リチウムイオン電池も年々性能が向上し発火のリスクは軽減されているようですが、リン酸鉄リチウムイオン電池の場合でも移動型蓄電池・ポータブル電源を取り扱う際は充分に気を付けて使用(保管)する必要があると言えます。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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