停電対策用にポータブル電源を検討する方も多い中、容量の大きな機種ともなれば数十万円の費用が掛かることもあり、購入を悩まれている方からのご相談が増えています。
また、安価なポータブル電源では使用できる電化製品が限られるため、停電時には必ず使用したいはずの「冷蔵庫」や「ケトル(ポットなど)」を使用する事が出来ないのです。
しかし、ポータブル電源は自作する事で「安価でも高性能のポータブル電源」を手に入れる事が出来るのです。
そこでこの記事では、【ポータブル電源・自作】初心者でも作れるコスパ最強のポタ電|大容量・リン酸鉄リチウムを10万円以下で!作る方法について解説をします。
✽「自作」と言っても、ブログをご覧頂ければ初心者でも簡単に出来る内容なのでご安心ください。
記事のポイント
コスパ最強&大容量のポータブル電源が欲しい
安くても「長持ち(サイクル寿命)」するものを選びたい
安全性も重視して「リン酸鉄リチウム」を選びたい
この3つの条件を満たした「停電対策用のポータブル電源」について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
使用する工具はプラスドライバー1本だけ
ポータブル電源を「自作する」と聞くと、自分には出来ない・・難しそう・・と思う人の方が多いかも知れませんが、プラスドライバーでネジを2本締める事が出来れば誰でも作れます。
では、早速、具体的な方法をここから解説します。
材料を揃える
ポータブル電源を「自作する際に必要な材料」について先ずは解説をします。
ここでのポイント
バッテリー本体
インバーター
充電器(アダプター)
一般的なポータブル電源の場合はバッテリー本体とインバーターが一体となっています。
また、中には、充電器(アダプター)も一体になっている機種もあり、その場合は、ポータブル電源本体と電源コードしかありません。
しかし、どのようなポータブル電源に於いても「基本的な構造」は全く同じなので全てが一体となっているものだとしても、バッテリー本体・インバーター・充電器(アダプター)は必ず必要になります。
そのため、ここから解説をする「ポータブル電源を自作する方法」は、これらの物をそれぞれ調達するところから始めます。
バッテリー本体|LiTime(旧社名:Ampere Time|アンペアタイム)社のバッテリー
中国に本社を置き、アメリカ・ドイツ・日本にも拠点を持つLitime社(旧社名:Ampere Time)ですが、ご存知でない方のために先ずは簡単にご紹介をします。
ここでのポイント
LiTime 本社:中国広東省深圳
代表取締役社長 陸海軍
創業 2018年
日本の拠点:東京都江東区青海三丁目・埼玉県加須市川口四丁目
同社は、2022年11月現在「リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのみ」を取り扱う企業ですが、今後はソーラパネル・ポータブル電源事業へも進出が見込まれる注目すべき企業の一つです。
また、昨今のポータブル電源を取り扱う企業が起こすトラブルの一つに「連絡が遅い」と、お客様からの不満の声も聞かれる中、LiTimeは「24時間以内に返信をする」事を約束してくれる珍しい会社です。
この対応の速さはポータブル電源業界では珍しく、神対応のSUNGA社にも匹敵する対応の速さです。
レスポンスが重要
メール返信までの平均時間は「凡そ3時間」⇨ 連絡が早いと安心
また、他にもLiTimeの特徴としては・・
ここでのポイント
5年間の商品保証
スピード配送 当日~7日以内
購入後30日間の初期不良の交換・返品サポート
日本語対応(オンライン)
などが挙げられますが、今後、益々競争が激化する「バッテリー業界」に於いても、手厚いサービスを心がけている企業の一つです。
メディア掲載多数!LiTime製!コスパ最強クラスのLiFePO4バッテリー
使用するバッテリー本体のスペック
LiTimeのバッテリーにはいくつかの種類がありますが、今回使用するバッテリーについてのスペックは下記の通りです。
ここでのポイント
12.8V 100Ah
本体重量 約11㎏ 女性でも持ち運べる重さ
電池セル リン酸鉄リチウム
電池容量 1280W
サイクル寿命 4000回以上
BMS機能 過充電 過放電 過電流 短絡保護
また、内蔵される電池セルには「角型(角柱)セル」が使用されているため、一般的なポータブル電源とは異なり、バッテリー本体内部に無駄なスペースが発生する事もありません。
大容量&コンパクトなボディに仕上がっているのも、LiTimeのバッテリーの特徴だと言えます。
☆☆☆ クーポンコード「121」☆☆☆
インバーター|LVYUAN(リョクエン)社製
次はインバーターですが、使用するのはLVYUAN(リョクエン)社製のインバーターになります。
インバーターとは、バッテリーに蓄えらた直流の電気を、家庭のコンセントから流れる電気と同じ「交流の電気」へと変換する機械の事を言います。
また、インバーターには多くの種類があるのですが、今回使用するインバーターのスペックは下記の通りです。
ここでのポイント
正弦波インバーター
入力:12V ⇦ 24Vのインバーターもあるので要注意!
出力:100V 1500W/3000W
LiTime 【公式サイト】はこちら クーポンコード 「121」
バッテリーとインバーターを接続する
バッテリー本体とインバーターの解説が終わったところで、ここからは本題の「ポータブル電源を自作する工程」について解説をします。
ここで使用するものは・・
ここでのポイント
バッテリー本体
インバーター
プラスドライバー1本
バッテリー本体とインバーターを接続するケーブルについては、インバーターに同梱されている物を使用します。
注意が必要
※バッテリーにはケーブル類は付属されておりません。
バッテリー本体とケーブルを接続する際に「プラスドライバーを使用」しますが、工具を使うのはこの時だけです。
✽接続方法はこちら⇩⇩⇩でもご覧頂けます。
step
1赤のケーブルをバッテリー本体の「+端子」につなぐ
step
2赤のケーブル(反対側)をインバーターの「+端子」につなぐ
step
3黒のケーブルをバッテリー本体の「-端子」につなぐ
step
4黒のケーブル(反対側)をインバーターの「-端子」につなぐ
バッテリー本体とインバーターを接続する作業はこれで終わりです。
後は、インバーターのコンセントへ使用したい電化製品を繋げば、ポータブル電源として使う事が出来ます。
注意が必要
ケーブルの端子が接触(ショート)しないように気を付けてください
インバーターを接続する際の注意事項
接続方法の「4番目」の工程ですが、ケーブルをインバーターの「-端子」に接続する際に「火花」が出ます。
これは故障ではなく、インバーターの中へ電気が流れる際に発生する現象なので「火花が出る」事だけを知っておけば驚く事はありません。
また、火花が発生するのは一瞬なので、一度火花が発生すれば立て続けに火花は出る事はありませんのでご安心ください。
✽「-端子」で発生する火花はこちら⇩⇩⇩
注意が必要
接続は簡単ですが、+と-を逆に取り付ける事が無いようにご注意ください!
バッテリーの残量を確認する方法
ポータブル電源には「電池残量を示す表示」が搭載される事も多いのですが、今回の場合は「インバーターの電圧表示」から、バッテリーの残量を確認する事ができます。
容 量 | 電 圧 |
100% | 13.5V |
99% | 13.4V |
90% | 13.3V |
70% | 13.2V |
40% | 13.1V |
30% | 13.0V |
20% | 12.9V |
10% | 12.8V |
1% | 10.8V |
0% | 9.5V |
例えば、インバーターの電圧表示(下画像:白丸)が13.4V(ボルト)の場合は、上の表から「電池残量が99%」であることが分ります。
このように、インバーターに表示される電圧から電池残量を確認するのですが、通常のポータブル電源も仕組みは全く同じです。
メディア掲載多数!LiTime製!コスパ最強クラスのLiFePO4バッテリー
バッテリー充電器は別売り
ここではLiTimeのバッテリー充電器について解説をしますが、バッテリーに必要な充電器は別売りとなっています。
※Amazonでは「バッテリーと充電器のセット」も販売⇩⇩⇩
※Amazon|LiTime(旧:Ampere Time)バッテリー 充電器のセット販売はこちら
そのため、バッテリーと合わせて充電器を購入する必要がありますが、充電器が別売りになっている点は「メリット」だと言えます。
「コストと充電時間」から充電器を選ぶ
通常のポータブル電源の場合は「充電器がセット」で販売されています。
また、最近の流行は「急速充電」なのですが、急速充電にはメリット・デメリットがあるため賛否が分かれます。
ここがポイント
・メリット:充電時間が短いので急に必要になった時でも直ぐに使用できる
・デメリット:急速充電はバッテリーにとって負担が大きいため劣化が早い
ポータブル電源を頻繁に使用する方からすれば「急速充電」は大きなメリットと言えるのですが、停電対策用にポータブル電源を常備する目的で購入する場合は通常の充電器で充分だと言えます。
勿論、それぞれの「充電器本体のコスト」にも差があるのですが、充電時間に余裕があるのであれば「14.6V10A 12v充電器(下画像:上段)」がおすすめです。
ここでのポイント
14.6V10A 12v充電器 12,999円
14.6V20A 12V充電器 16,999円
14.6V20A 12V充電器 32,999円
29.2V20A 24V充電器 21,800円
このように充電時間とコストのバランスを考えて「充電器が選べる」のは、ポータブル電源には無い考え方だと言えます。
バッテリーの充電方法
バッテリーの充電方法も「プラスとマイナスの接続」を間違えなければ誰でも簡単に出来る上、先程のインバーターの様に「火花」が出る事もありません。
また、充電器本体には充電中(赤ランプ)と充電完了(緑ランプ)を知らせる機能しか無く、難しい操作も一切ありません。
ポータブル電源を自作するデメリットとメリット
ポータブル電源を自作するにはデメリットとメリットがありますので、最後に両者についても整理したいと思います。
ポータブル電源を自作する:デメリット
デメリットは?
・一般的なポータブル電源よりも携行性が劣る
・居室内に置く場合はインテリアを損ねる可能性がある
バッテリー本体とインバーターが「一体では無い」ため、携行性(持ち運び)が劣る事は否めません。
今回使用した「Ampere Time (LiTime)12V 100Ah LiFePO4 リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」であれば、女性でも持ち運べる重さではあるものの、バッテリーとインバーターを片手で持つ事は難しいと言えます。
また、ポータブル電源の場合は「インテリアに合わせた機種」も選ぶ事が出来るのですが、自作のポータブル電源に於いては「露出する電気配線が気になる」かも知れません。
ポータブル電源を自作する:メリット
メリットは?
・コストを抑えて「高品質・大容量」のポータブル電源が手に入る
・蓄電容量を増やす事が容易に出来る
・インバーターを変える事で、あらゆる家電に対応出来る ⇨ 200Vも使える
コストを抑えて「高品質・大容量」のポータブル電源が手に入る
今回使用した「Ampere Time(LiTime) 12V 100Ah LiFePO4 リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」は「蓄電容量が1280Wh」であることから、世間一般に言われる「大容量」に分類されます。
また、安全性に定評のある「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を使用している事もあり、停電対策用としては申し分ないスペックです。
通常、このスペックのポータブル電源を購入する場合は「10万円以上が相場」ですが、今回ご紹介した「自作のポータブル電源」の場合は・・
ここでのポイント
LiTimeのバッテリー【12V 100Ah】 49,999円(税込)
LVYUAN(リョクエン)1500W/3000Wインバーター 20,000円前後(税込)
14.6V10A 12v充電器 12,999円(税込)
これらを合計すると「82,998円(税込)で作る事が出来ます。※2022年11月時点の参考価格になります。
メディア掲載多数!LiTime製!コスパ最強クラスのLiFePO4バッテリー
蓄電容量を増やす事が容易に出来る
一般的なポータブル電源とは違い、今回のように「ポータブル電源を自作」する場合は用途に応じて容量を増やす事も可能です。
「LiTime 12V 100Ah LiFePO4 リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」の場合は「最大:16台の接続」をすることが出来るため、一般家庭の凡そ「2日分の電気」も蓄える事が出来るのです。
インバーターを変える事で、あらゆる家電に対応出来る
インバーターを変える事で使用できる電化製品の幅が広がります。
通常のポータブル電源の場合は予め定格出力が決められているため、選ぶ機種に依っては使えない電化製品もあるのですが、インバーターを別構造にすることによって定格出力も自身で決める事が出来るのです。
例えば、今回のインバーターは「100V 1500W/3000W」を選んでいますが、ポータブル電源の使用がLED照明やパソコンの充電程度で良いのであれば「購入するインバーターの価格」も1万円以下で揃えることが出来ます。
また、業務用で使用する電化製品などの場合は「200V(ボルト)」のものも多いのですが、こちらについてもインバーターを変更する事で使用する事が出来るため、業務用にポータブル電源を検討する場合は今回の様なタイプもおすすめです。
まとめ
この記事では【ポータブル電源・自作】初心者でも作れるコスパ最強のポタ電|大容量・リン酸鉄リチウムを10万円以下で!について解説をしました。
記事のまとめ
ポータブル電源の自作は簡単に出来る
使用する工具はプラスドライバーだけ
ポータブル電源と比較した場合、コスパがかなり良い
インバーターで出力をカスタマイズ出来る
携行性が悪い
デザイン性は好みが分かれる(配線が気になる)
ポータブル電源市場は年々右肩上がりで成長し続けていますが、粗悪品を扱う業者もそれに伴い増え続けています。
「コスパ重視」で判断すると思いもよらないトラブルに見舞われる事も珍しくなく、初心者の方がポータブル電源を購入するにはハードルが高いのかも知れません。
ただ、今回ご紹介した「LiTime社のリン酸鉄リチウムイオンバッテリー」については、海外のYouTuberも多くの動画で取り上げており、中には「バッテリー本体を分解」している動画もあるのですが、その動画内で観る「バッテリー内部の構造」についても消費者が安心できる仕上がりとなっていました。
また、LiTime社は現在、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのみを取り扱っている事からも、専門性が高い企業である事は間違いありません。
その結果、コスパ最強ながらも「5年間の保証期間」とアフターサービスの向上に努めている企業努力は、消費者にとっても心強いと言えます。
☆☆☆ クーポンコード「121」☆☆☆
最後に、この記事をご覧頂き「自作でポータブル電源を作ってみたい!」と思って頂けたら幸いです。
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