ビジネスシーンでの電源確保は、業務の効率化や安定性を求める上で欠かせない要素となっています。
特に、ポータブル電源は、その持ち運びの便利さと多機能性で、多くのビジネスパーソンから注目されています。
この記事では、業務用としての200V対応のポータブル電源のメリットや、リン酸鉄リチウムの特性、さらにはコストパフォーマンスについて徹底的に解説します。ビジネスの現場で最適な電源を選ぶための参考にしてください。
記事のハイライトは以下の通りです。
記事のポイント
リン酸鉄リチウムイオン電池の特徴と利点
業務用200V・ポータブル電源|EPB-3600STの解説
インバーターとアダプターを「非内蔵」にする理由
コストパフォーマンスについて
ポータブル電源選びで最も重要な「実績」について
ビジネスの現場で最適な電源を選ぶための参考にしてください。
✽業務用ポータブル電源(100V・200V対応)|EPB-3600STのリースを検討してみたい方はこちら⇩⇩⇩
はじめに
ビジネスの現場では、電源の確保は業務の効率と安定性を左右する重要な要素となっています。
特に、外出先や移動中、災害時など、通常の電源が利用できない状況でも業務を継続するためには、ポータブル電源の存在が不可欠です。
ビジネスシーンでのポータブル電源の必要性
災害時や停電時にも業務継続が可能
外出先やフィールドワークでの電源確保
短時間の移動中や車内での充電・使用
さらに、多くの業務用機器やツールが200Vでの動作を要求するため、200V対応のポータブル電源は特に注目されています。
ここでのポイント
業務用機器との互換性が高い
安定した電力供給で機器の性能を最大限に引き出す
短時間での高速充電が可能
このように、ポータブル電源はビジネスの現場での電源確保の強力なパートナーとして、その価値を日々証明しています。
リン酸鉄リチウムイオンの特性とその利点
近年、電池技術の進化の中で「リン酸鉄リチウムイオン」が特に脚光を浴びています。
では、この電池の魅力は何なのでしょうか。以下では、リン酸鉄リチウムイオン電池の主な特性と、他の電池タイプとの違いを深く探ります。
リン酸鉄リチウムイオン電池の主な特性
ここでは、リン酸鉄リチウムイオン電池の主な特性と、他の電池との比較について簡単に解説をします。
リン酸鉄リチウムイオン電池の主要な特性
安全性・・他のリチウムイオン電池よりも、発火や爆発の危険性が大幅に低減しています。
持続性・・長いサイクル寿命を誇り、数千回以上の充放電が行えます。
高温に強い・・高温下でもその性能は安定しています。
急速充電・・短時間内に充電が完了する能力を持っています。
他の電池との対比
持続性・・通常のリチウムイオン電池と比べて、リン酸鉄リチウムイオンの寿命は顕著に長いです。
安全性・・低い発火や爆発のリスクにより、高い安全性が評価されています。
リン酸鉄リチウムイオン電池は、これらの優れた特性を持ちつつ、コスト効果も高いため、多岐にわたる用途での採用が増加しています。
特に、ビジネスの現場や大規模な蓄電施設での利用が拡大しており、その実用性と実績を日々強化しています。
さらに、電気自動車(EV)の電池需要の増加と、それに伴う材料コストの上昇を背景に、リチウムイオン電池の「成熟した技術」が再評価されています。
中心となるリン酸鉄系(LFP)電池は、低コストと高い安全性を兼ね備え、製造技術の進化により、以前の欠点であった容量も向上しているため、このような状況を考慮すると、リン酸鉄リチウムイオン電池は、今後も注目の技術として位置づけられるでしょう。
200V・業務用ポータブル電源 EPB-3600ST
ここからは、200Vにも対応する業務用ポータブル電源|EPB-3600STについて解説をしますが、EPB-3600STは「大容量」のポータブル電源です。
EPB3600-ST|業務用ポータブル電源
スペック
蓄電容量:3.6kWh(3600Wh) ※実際の容量は3840Whを搭載
本体素材:ABS製・防滴仕様
電池セル:リン酸鉄リチウムイオン
出力電圧:24V・150Ah
本体重量:34㎏ ※インバーターは除く
ソーラーパネル充電に対応(MPPT方式・入力電圧36V)く
標準仕様のインバーター:1500W/3000W 正弦波く
充電時間:約10時間く
持ち運べるポータブル電源の中ではトップクラスの大容量を誇るEPB-3600STですが、開発メーカーが「自社で施工する工事現場での使用」を目的として製造されたポータブル電源です。
そのため、100Vと200Vの併用が必要だったこともあり、カスタマイズできる仕様となっているのです。
ポータブル電源とインバーターの関係性
多くのポータブル電源は、電池セルとインバーターが一体となった設計となっており、このインバーターは、ポータブル電源の出力を決定するキーとなる部分です。
そして、このインバーターを交換することで、100Vと200Vの間で出力を自由に変更することが出来るのですが、知らない方も多いようです。
一見、インバーターを内蔵する設計はスマートで魅力的に見えますが、ポータブル電源の真の価値は「どんな家電でも使える柔軟性」にあります。
例として、大容量の568Whのポータブル電源でも、T-falのような「ケトルは使用できない」ことがあります。
また、多くの販売サイトでは、スマホの充電回数などの情報は提供されていますが、使用できない家電についての詳細は省かれていることが多いので注意が必要です。
インバーターの主な役割は、蓄電された直流電気を交流に変換することであり、このインバーターの性能を向上させることで、大きな消費電力を持つ家電や200Vの工業用製品も使用する事が可能になるのです。
ただ、一般的なポータブル電源は、インバーターと電池セルが一体となっているため、購入時点での対応家電が限定されてしまいます。
しかし、インバーターを交換可能にすることで、用途に合わせてカスタマイズが可能になる事から、EPB-3600STはこの柔軟性を追求し、インバーターを外部に配置する設計を採用しています。
ここでのポイント
インバーターの性能でポータブル電源の出力(100V・200V)を自由に使い分ける事が出来る
外付けインバーターのメリット|利点と柔軟性
外付けインバーターは、近年の技術革新とともに、多くの場面での採用が増えてきました。その人気の背景には、数々の実用的なメリットが隠されています。
ここでのポイント
柔軟性・・外付けインバーターの最大の魅力は、その柔軟性にあります。機器のアップグレードや交換が必要な場合、内蔵型よりも手間が少なく、迅速に対応することができます。
冷却効率・・長時間の使用でも、熱の発散が効率的に行われるため、オーバーヒートのリスクが低減します。これにより、機器の寿命も延びる可能性があります。
コスト効果・・故障やトラブルが発生した際、内蔵型に比べて修理や交換のコストが抑えられるのは大きな利点です。
ビジネスシーンでの活用例
外付けインバーターは、ビジネスの現場での利用が増えていますが、以下は、その具体的な活用例です。
ここでのポイント
災害時の非常電源・・天災や停電時に、外付けインバーターは非常電源として役立ちます。迅速に設置・稼働させることができるため、ビジネスのダウンタイムを最小限に抑えることができます。
屋外イベントやフィールドワーク・・イベント会場やフィールドワークの現場では、電源確保が課題となることが多いです。このような場面で、外付けインバーターは大きな助けとなります。
一時的な電源増強・・工事現場やイベントなど、一時的に大量の電源が必要な場面で、外付けインバーターは迅速に電源を増強するサポートを提供します。
ポータブル電源の故障とインバーターの役割
ポータブル電源の故障の主な原因として、インバーターの問題が挙げられます。
多くのポータブル電源はインバーターを内蔵しているため、故障時には本体全体の修理が必要となり、修理費用が高額になることが少なくありません。
しかし、EPB-3600STのようにインバーターを独立した構造としているモデルは、故障の原因を特定しやすく、保証期間終了後も修理費用が抑えられるのが大きなメリットです。
具体的には、下画像のようなインバーターが故障した場合、新品を約20,000円程度で購入することが可能です。
注意が必要
ポータブル電源の故障原因はインバーターに起因するものが多い!
【LVYUAN・リョクエン】純正弦波インバータの解説
近年、電子機器の利用が増える中で、安定した電源供給が求められています。その答えとして、【LVYUAN】の純正弦波インバータが注目されています。
高品質の電源供給
このインバータは、家庭のAC100V電流波形のような規則正しい正弦波形を提供してくれます。
これにより、ほとんどの電気製品での使用が可能となり、災害時の照明や電気毛布など、必要最低限の電子機器の利用にも適しています。
6つの安全保護機能
低電圧、過電圧、過温度、過負荷、短絡などの問題をリアルタイムで検知し、LEDインジケーターでユーザーに知らせます。
これにより、安全に使用することができます。
50/60HZ切替機能
地域の周波数に合わせて、50Hzまたは60Hzに切り替えることができます。
これにより、さまざまな地域や環境での使用が容易になります。
非内蔵充電アダプターの魅力
充電アダプターを本体に内蔵しない設計には、多くの利点があります。以下に、その主なメリットを詳しく解説します。
充電アダプター|非内蔵のメリットとは?
ここでのポイント
保守の容易さ・・非内蔵の充電アダプターは、故障やトラブルが発生した際に、簡単に交換や修理が可能です。これにより、長期的な使用においても安心して利用することができます。
持ち運びの便利さ・・本体とアダプターが分離しているため、必要に応じてアダプターのみを持ち運ぶことができます。これは、出張や旅行など、さまざまなシチュエーションでの利便性を高めます。
カスタマイズの自由度・・非内蔵の設計は、ユーザーが自身のニーズに合わせて異なるアダプターを選択することを可能にします。これにより、より柔軟な使用が実現されます。
非内蔵充電アダプターの採用は、ユーザビリティと実用性を追求する現代のニーズに応えるものと言えるでしょう。
コストパフォーマンスについての深堀り
特に、電子機器や家電製品の場合、維持費や消耗品の交換コストが発生することがありますが、これらのコストを合算して、トータルのコストパフォーマンスを評価することで、真の価値を理解することができます。
他社製品との比較
市場にはさまざまな製品が存在しますが、同じカテゴリーの製品でも、価格や性能、機能には大きな違いがあります。
他の製品との価格を比較することで、どれだけのコストパフォーマンスがあるのか、明確に判断することがポータブル電源選びには必要です。
また、ユーザーレビューや専門家の意見も参考にすることで、より正確な評価が可能となります。
ポータブル電源選びのガイド| なぜポータブル電源の実績が重要なのか?
ポータブル電源、バッテリー、蓄電池の選定において、製品の実績は非常に重要な要素となりますが、以下に、その理由を詳しく解説します。
信頼性の証明
製品の実績は、多くのユーザーによってその性能が確認されている証拠です。これは、製品が信頼できるものであることを示唆しています。
確かな性能
実績のある製品は、公表されているスペック通りの性能を持っていることが証明されています。
これは、製品の真の価値を知るための重要な指標となります。
耐久性の保証
長期間にわたる使用実績は、製品の耐久性を示しています。これは、製品が長持ちすることを保証するものとなります。
サポートの質
実績のあるメーカーは、質の高いカスタマーサポートを提供する傾向があります。
これは、製品に関する問題や疑問が生じた際のサポート体制の質を示しています。
ここがポイント
EPB3600-STの電池セルは「業界実績18年・シーテック(CTECHi)社の角柱電池セル」を採用しています。
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EPB-3600STのコストパフォーマンスについて
EPB-3600STは、大容量3,600Wh(3.6kWh)とリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載しており、同じクラスのポータブル電源の中で、そのコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
公式のスペックシートには「3,600Wh(3.6Kwh)」との記載がありますが、実際の電池セルの容量は3,840Wh(3.84kWh)とさらに大きいことが特徴です。この差は、変換効率を考慮して、より大容量の電池セルを採用しているためです。
EPB-3600STの導入事例
EPB-3600STの実際の導入事例をここでは幾つかご紹介します。
ここでのポイント
キッチンカー・フードトラックの調理機器用として
マンションの給水用(高架水槽)のポンプの非常用電源として
自治会などの非常用電源として
老健施設(老人ホーム)の非常用電源として
これらの用途で導入されるケースが多いのですが、EPB-3600STは中小企業経営強化税制に必要な「工業会証明書」が発行出来る事も大きなメリットです。
YouTubeでEPB-3600STを確認
YouTubeでもEPB-3600STを観る事ができますので、実際の様子などをご覧になりたい方は、是非。
まとめ
この記事では【ビジネス用途に最適!】200V対応|リン酸鉄リチウムイオン|業務用ポータブル電源を徹底解説しましたが、最近ではデザイン性にこだわったポータブル電源も多い中、EPB-3600STは業務用に特化した機種(様々な場面で使える)だと言えます。
記事のまとめ
100Vと200Vが使えるポータブル電源はEPB-3600ST
インバーターを外付けにすることで自由に出力を調整
ポータブル電源の故障はインバーターに多いので外付けはメリットが大きい
充電アダプターを内蔵しないので安全性が高い
200Vが使用できるポータブル電源の中ではコスパは最強
食品大手「サントリー」のキッチンカーにも採用された実績がある
ポータブル電源の選び方には、容量や電池セルの種類が重要な要素となります。
しかし、多くの方が「大容量」との表記に惹かれがちですが、実際には期待した家電が使用できないというケースも少なくありません。
気に入ったポータブル電源を手に入れたとしても、使用したい家電に対応していなければ、その価値は半減してしまいますので、購入前に、どの家電を使用するのかを明確にし、それを販売店などに相談することで最適な製品を選ぶことができるのです。
特に、今回ご紹介したEPB-3600STについては、充電残量100%時にどの家電製品を何時間使用できるのか?についても、下記に情報をまとめた表を参考にしてください。
最後までご覧きありがとうございました。