ポータブル電源のオークションサイトや偽サイトでの詐欺被害が続出しているため、当ブログでは注意喚起をする目的で関連記事を発信してきましたが、ついに「En Beau lo(エンビューロ)」の通販サイトも詐欺被害の餌食となってしまいました。
そこで、この記事では今回の事例を元に、ポータブル電源・専門店「En Beau lo」が被ったカード不正利用による詐欺被害報告と対策について解説をします。
記事のポイント
クレジットカード不正利用の実体
クレジットカードのセキュリティ
クレジットカード不正利用に対する対策
クレジットカードの不正利用の実体を知りたい方や、通販サイト(ECサイト)で10万円前後の商品を多く取り扱っている経営者の方は。ぜひ最後までご覧ください。
被害に遭ったポータブル電源
今回、クレジットカード不正利用により購入されたのが、JVCケンウッドBN-RB10-C(下画像)になります。
BN-RB10-CはJVCケンウッドの中でも最上位機種になるため、被害額も148,500円と高額になった事はもちろんですが、ECサイトやオークションサイトでの人気も高く未使用品なども数多く転売されています。
また、同機種はメーカー在庫が切れる程売れ行きも好調(2022年5月時点:メーカー在庫切れ)で、今回の件は人気機種を狙った「転売目的の犯行」だったようです。
※ポータブル電源の詐欺被害はこちら⇩⇩⇩(今回とは別件の詐欺被害:読売テレビニュースより引用)
クレジットカードの不正利用の実体
今回のクレジットカードの不正利用の実体についても詳しく解説をします。
こちらは、2022年5月9日に行われた「実際のカード決済の記録」になります。
注意が必要
購入者名については、実際のカード「被害者名」の可能性があるため画像には含みません。
12時19分~12時29分の10分間に渡りカード決済の手続きを繰り返し行っている事が確認できますが、5回目でようやく決済手続き(赤マル)が出来たようでセキュリティコードが「利用」となり購入に成功した事が分かります。
また、メールについてもソフトバンクのようなドメインになっていますが、ソフトバンクのEメール・iPhone/iPad 専用は「○○○@i.softbank.jp」が正解です。
購入者名はいずれも別人
5回の決済手続きに於いて、メールアドレスは全て同じであるにもかかわらず「購入者名は全て別人」でした。
恐らく、5回の手続きに使用された「個人名」については実在する人物の可能性が高く、それぞれの方が「クレジットカードの被害者」である可能性も考えられます。
そのためこの記事では公表しませんが「警察へ被害届」を出す際の資料として提出する事と致します。
不正を見抜けなかった理由
不正を見抜けなかった理由については「セキュリティ上の問題」があるため詳しく解説するとは出来ませんが、結論としては対策をしても「100%安心は出来ない」と言う事です。
また、クレジットカードを利用される方はご存知だと思いますが、カードの裏面には「セキュリティコード」と言われる3桁か4桁の数字が記載されています。
しかし、セキュリティコードもカード情報と同じように「流出している」可能性が高く、先ほどの画面に於いて「利用」となっているのがその証拠です。
また、現在のカード社会に於いてはセキュリティコードだけでは使用する側も安心が出来ないこともあり、「3Dセキュア」と呼ばれる本人認証サービスを利用するECサイトも増えています。
今回の決済では3Dセキュアの使用が無かったことに合わせて、管理画面の確認が遅れた事も詐欺被害を防げなかった原因の一つです。
3Dセキュアに関する外部リンクはこちら
カード不正利用についての対策
ポータブル電源の専門店「En Beau lo|エンビューロ」では今回の被害に伴い、以下のような対策を実施しております。
Shop側の対策
個人の場合「購入者以外への発送」は原則対応は致しません
必要に応じてご本人確認の実施
3Dセキュアの使用が見られない決済の場合は「一旦キャンセル」し「口座振込」へ変更して頂きます
ご購入者さまが「法人」「個人事業主」の場合、発送前に代表者若しくは、会社へ確認の連絡をします
お客様に「少しでも安く・安心して購入」して頂くためにも、このような対策と併せて「警察との連携」を更に強化して参ります。
被害届と警察の対応
このような不正行為の場合、ECサイト運営側が「泣き寝入り」する事も多くあるようですが、時間をかけて調査をすれば「犯人の特定は可能」だそうです。
実際の例でも、犯人の特定に加え損害金が返還(犯人が自主的に)されたケースがいくつもあり、今回の件についてもこちらが迅速な対応を取ったため、地元警察本部と配送先の警察署が連携をして捜査をしてくれる事になりました。
また、ポータブル電源には「製造番号」が個体ごとに振分けられている事もあり、オークションサイトなどで「転売」をされている「同機種」にも調査の手が及ぶとの事です。
カード名義人に早く知らせる
今回の様なカード不正利用に於いては、名義人(カードの持ち主)が一番の被害者です。
しかし、被害者の多くが「カード情報の流出」に気が付いていないため、カード会社からの請求書等で被害にはじめて気づきます。
そのため、今回のようなケースに於いては「名義人が気づいていない」事が想定されるため、運営側としては少しでも早く対応する事で被害が拡大する事を防げるのです。
まとめ
今回は、実際に受けた被害を元に「カード不正利用による被害報告と対策」について解説をしましたが、ECサイトを使用する方が増える一方で、このような「犯罪」は後を絶ちません。
また、運営する側にも対策を講じるなどの要求が求められ、場合によっては警察との緊密な連携も必要になってきます。
記事のまとめ
クレジットカードの不正利用は年々増加している
クレジットカード裏面の「セキュリティーコード」は信用できない・信用しない
クレジットカードで買い物をする際は「3Dセキュア」が必須
ポータブル電源や家電などは「再販しやすい商品」である事からも狙われやすいと言われ、ECサイトは特にターゲットにされやすいのです。
私共では、クレジットカード不正利用の被害者やECサイト運営側の被害を少しでも減らせるように、必要に応じてこのような情報開示を続けて参りますので、ご質問などがありましたらお気軽にお問合せください。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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