ポータブル電源の購入を迷われている方の多くは「何を基準に選べば良いのか?が分からない」と言われます。
そのため・・・
一般的なポータブル電源選びの基準は?
何となく知っているポータブル電源メーカー
デザインが気に入ったから
容量が大きい方が良いと思った
セールをしていたから
このような基準でポータブル電源を選んでいる方も少なくありませんが、ご自身で使用されるものなので「この選び方が間違っている」訳ではありません。
しかし、中には「色々比較をしてから検討したい」と考える人も多く、その判断をする材料が分からないと言われることがあります。
そこでこの記事では、検討する際の参考になる「サイクル寿命からコスパ最強を選ぶ方法」について、ポータブル電源の専門店が解説をします。
記事のポイント
サイクル寿命からコスパ最強のポータブル電源を考える
ポータブル電源選びの基準に迷われている方は、ぜひ最後までご覧ください!
サイクル寿命と保証期間でコスパ最強を判断
ポータブル電源を選ぶ際は価格と容量(蓄電容量)で比較をすると分かり易いのですが、そこへ「保証期間」と「サイクル寿命」も加味する事でポータブル電源選びの信憑性が高くなります。
それらの根拠を元に、仮説(公式)を立てることで算出される値を「コスパ指数」とした上で、ここからは解説を続けたいと思います。
また、このような仮説を立てる事で、ポータブル電源選びの「一つの判断材料」を得る事ができ、レビューやキャンペーンなどに「ごまかされない」冷静な判断をすることも可能です。
※サイクル寿命に関する記事はこちらをご覧ください⇩⇩⇩
早速ここからは「コスパ指数」を元に、幾つかのポータブル電源について比較検討してみたいと思います。
ここがポイント
・搭載されるバッテリーの種類は加味しないものとします
・価格や容量をランダムに選び検討
・保証期間の延長プラン等は考慮しない
✽コスパ指数計算はこちら⇩⇩⇩を使用
ランダムに選んだポータブル電源の「コスパ指数」
指数に置き換えて計算した結果は次の通りとなしました。
メーカー 型番 | 販売価格 (税込み) | 蓄電容量 (Wh) | 保証期間 (年) | サイクル寿命 (回) | コスパ指数 |
Anker 757 | 169,900 | 1,229 | 1.5 | 3,000 | 232.0 |
EENOUR P2001 | 299,900 | 2,000 | 1 | 3,500 | 243.4 |
EcoFlow DELTA Max2000 | 242,000 | 2,016 | 2 | 500 | 61.7 |
ASAGAO | 199,800 | 2,028 | 2 | 2,000 | 223.0 |
BLUETTI EB70S | 79,800 | 716 | 2 | 2,500 | 244.3 |
SUNGA LK1500 | 169,000 | 1,344 | 1 | 2,000 | 169.1 |
OUKITEL P2001 | 218,000 | 2,000 | 2 | 3,500 | 341.1 |
Jackery 708 | 84,500 | 708 | 2 | 500 | 61.9 |
SABUMA | 269,500 | 2,258 | 2 | 800 | 87.0 |
PowerArQ Smart Tap | 59,800 | 500 | 2 | 500 | 61.8 |
JVCケンウッド BN-RB62-C | 74,800 | 626 | 2 | 500 | 61.8 |
BLUETTI EP500 | 598,000 | 5,120 | 3 | 6000 | 543.7 |
POWER YIILE 3 | 823,000 | 2,500 | 3 | 12,000 | 394.5 |
各社のポータブル電源は当然ながら「価格も容量も違う」のですが、仮設を立てる(判断基準となる公式)ことで、価格と容量が違うポータブル電源でも「客観的に判断」することが出来ます。
※コスパ指数=数値が大きいほど「コスパが良い」と判断
例えば表にある【PowerArQ Smart Tap】と【JVCケンウッド BN-RB62-C】を比較すると分かり易いのですが、両者は価格と容量は違うもののコスパ指数は同じ結果となりました。
このような仮設を立て「数値化」する事で、価格や容量の違うポータブル電源でも客観的に判断をすることが出来ました。
その上で、今度は「デザイン」や「機能」・「搭載せれるバッテリーの種類」についてご自身が加点すれば「自分に合った一台」を探しやすくなる筈です。
注意が必要
・ご自身で比較をする場合は「価格帯・蓄電容量の近いもの同士」を選ぶようにしてください。
・価格の安価なポータブル電源の場合は「コスパ指数」は低くなります。
ポータブル電源の価格を判断する
先にご紹介したコスパ指数の「計算機」を使う事で、そのポータブル電源の「定価とキャンペーン価格」が適切なのか?についても判断する事が出来ます。
例えば、下表のようなポータブル電源が販売されていたとしましょう(保証期間は1年・サイクル寿命は2000回と仮定)。
本来の定価から、時期によっては「キャンペーン価格で販売」される事があるのですが、そのような場合でも「コスパ指数」を使えば、冷静な判断をする事ができます。
ポータブル電源の定価 | 蓄電容量 | コスパ指数 | キャンペーン価格 | コスパ指数 |
A社:150,000円 | 1500W | 210.0 | 142,500円 (5%:off) | 220.5 |
B社:170,000円 | 1580W | 195.9 | 153,000円 (10%:off) | 216.5 |
C社:230,000円 | 1750W | 162.2 | 172,500円 (25%:off) | 212.9 |
一見するとC社のポータブル電源は定価こそ高いものの、他と比較すれば「容量も少し多い」事もあり23万円が妥当なのでは?と思う方もいるでしょう。
しかし、このようなポータブル電源が「キャンペーン価格で25%:off」ともなれば、他のポータブル電源(A社・B社)よりも「お得」だと感じるため、勢いで購入してしまう事があります。
ところが、「コスパ指数」でそれぞれ(定価とキャンペーン価格)を計算すれば、このような「トリック」に惑わされる事もありません。
表のA社の場合は「5%:off」の割引しかないためインパクトは非常に弱いのですが、「コスパ指数」で判断すれば「良心的な価格」と見えなくもありません。
逆に、C社の場合は定価のコスパが悪く、25%:offでようやく他の2社と同等レベルのコスパに追いついたと言えるのですが、このようなケースでは「そもそも定価が高すぎるのでは?」と判断されても仕方がありません。
勿論、これ以外の要因(コスパ指数を判断する項目以外)があっての事なら、この指数だけを鵜呑みにする事は出来ませんが、ポータブル電源自体に「大きな差が無い」のであれば、コスパ指数をお使い頂く事はおすすめです。
まとめ
この記事では、ポータブル電源の保証期間やサイクル寿命を用いた「コスパ指数」について解説をしました。
ポータブル電源を選ぶにはこれ以外にも検討が必要な事は幾つもあるのですが、客観的な判断をしたい方にはこの方法がおすすめです。
また、ご紹介した方法以外にも「ポータブル電源選びに必要な項目」は幾つもありますので、ポータブル電源の購入に関してどうしても分からない事がありましたら、お気軽にお問合せください。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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