ポータブル電源の購入を考えるきっかけの一つに「停電対策」があるのですが、いざ購入しよう!と色々調べてはみたものの、どれを購入すれば良いのかわからないと悩んでいる方も多いのでは無いでしょうか?
この記事では、【ポータブル電源】初心者におすすめ|家電の消費電力からポタ電の容量を検討する方法について解説をします。
記事のポイント
ポータブル電源の容量の選び方が分からない
家電の消費電力が分からない
記事本文では難しい言葉や計算などは殆ど使いませんので、ポータブル電源の事を知らない初心者の方にはおすすめです。
また、容量選びに悩まれている方も、ぜひ最後までご覧ください。
ポータブル電源を購入する前に
ポータブル電源を購入する前に必ず考えて頂きたい事があるのですが、それは、停電が発生した際に「どの家電を使用したいのか?」についてです。
例えば・・
携帯電話の充電がしたい
扇風機や照明器具を使いたい
停電時に冷蔵庫を使えるようにしたい
このように、「どの家電が使用したいのか?」によって、選ぶポータブル電源の「容量=価格」は異なります。
そのため、ポータブル電源の場合は「購入予算を先に決める」のでは無く、先ずは、どの家電を使いたい・使う必要があるのか?を考えるようにすると良いでしょう。
ポータブル電源の価格は容量に比例する
ポータブル電源を購入する前に、もう一つ知っておきたい事があります。
それは、ポータブル電源に「蓄える事が出来る電気の量(蓄電容量・容量などと呼びます)」によって、価格が大きく異なることです。
冷蔵庫をイメージして頂くと分かりやすいのですが、大所帯の家族が使用する冷蔵庫と、ホテルの一室に設置される冷蔵庫では、当然、中に入る「量」が違います。
そして、価格についてもそうですが、前者の冷蔵庫の方が後者と比較しても高額になる事はお分かり頂けるのではないでしょうか。
また、この冷蔵庫の容量を「ℓ:リットル」で表すのに対して、ポータブル電源の容量は「Wh:ワットアワー」で表示されます。
この事からも、ポータブル電源の(Wh)の数字が大きくなるほど、価格も上がると言うことがご理解頂けたかと思います。
ポータブル電源の容量(蓄電容量)と家電の消費電力
ここからはポータブル電源の容量と、使用できる家電の関係について解説をしますが、使用される電化製品ごとに消費電力(定格消費電力)は異なりますので、ここではあくまで「目安として」ご覧ください。
ポータブル電源の容量が200Wh の場合
例えば、ポータブル電源の容量が200Wh のものを選んだ場合の例ですが、このポータブル電源で使用する事が出来るのは一般的に次のような家電になります。
容量が200Whの場合
携帯電話の充電
パソコン
LED照明
小型の液晶テレビ
扇風機や電気毛布
ここでご紹介した家電は、家庭で使用する中でも比較的消費電力が小さなものになりますので、ポータブル電源の容量が200Wh程度であれば、これらの家電が使用できるとお考えください。
因みに扇風機や電気毛布の場合、使用されるものによって消費電力は異なるのですが、およそ「3時間~5時間程度(それぞれを単体で使用する場合)」が使用可能な時間の目安となります。
ポータブル電源の容量が500Wh の場合
では次に、ポータブル電源の容量が500Whの場合についても解説致します。
容量が500Whの場合
小型の冷蔵庫
3合程度の炊飯器(500Whでは使用出来ないものの方が多い)
先ほどの「200Whの場合」でご紹介した家電と合わせて、こちらの電化製品も使用する事ができます。
炊飯器は炊飯時に最も電力を消費するのですが、500Whのポータブル電源だと3合炊きほどのもの(下画像の炊飯器)であれば1度だけご飯を炊く事ができます。
しかし、3合炊きの炊飯器でも「消費電力はそれぞれ異なる」ため、購入する際は注意が必要です。
因みに、500Whクラスのポータブル電源であれば、Anker535(下画像)のポータブル電源がおすすめです。
※500Whクラスでリン酸鉄リチウムを搭載したポータブル電源はこちら⇩⇩⇩
ポータブル電源の容量が700Wh の場合
続いて、ポータブル電源の容量が700Whの場合もみていきましょう。
目安となる電化製品
冷蔵庫(全ての冷蔵庫が使用できる訳では無い)
洗濯機(乾燥機能は使用不可:全ての洗濯機が使える訳ではない)
ポータブル電源の容量が700Wh程度まで増えると、使用できる家電の幅も広がりますがこれらの家電を実際に使用する場合は・・・
容量が700Wh場合
冷蔵庫だと2時間~4時間程度
洗濯機(乾燥無し)だと2~3時間程度
が目安となります。
ポータブル電源で使用する際に注意が必要|消費電力が大きな家電は?
ポータブル電源の容量(蓄電容量)について解説をしましたが、身近な家電の中でもまだ登場していないものがいくつかあります。
消費電力の大きな家電
ルームエアコン
ドライヤー
電子レンジ(オーブンレンジ)
掃除機
ケトル
などです。
これらの電化製品が、ここまでご紹介した容量のポータブル電源では使えないのか?と聞かれると必ずしもそうとは限りません。
しかし、ポータブル電源の容量と使える家電を判断するにはある程度の知識が求められるため、難しい判断を要するこれらの家電については別の記事で詳しく解説したいと思います。
※電子レンジに関する記事はこちらをご覧ください⇩⇩⇩
消費電力が大きな家電を使用するには?
では、これらの電化製品を使用するにはどの程度、ポータブル電源の容量が必要になるのかについても解説したいと思います。
ルームエアコンを使いたい
停電時に備えて「ポータブル電源でエアコンが使えるようにしたい!」と言われるケースも多いのですが、ポータブル電源でルームエアコンを使用するのはあまり現実的とは言えません。
例えば、ルームエアコンを使用しているところをイメージしてもらえば分かるのですが、炊飯器や冷蔵庫と違い、エアコンの場合は「何時間も連続で運転する必要がある」ため、ポータブル電源内に蓄えられた電気は半日と持ちません。
そのため、停電対策用に購入するポータブル電源で「エアコンを使いたい!」とお考えの方は、メーカーや専門店へ相談される事がおすすめです。
※ポータブル電源でエアコンを使った実験記事はこちら⇩⇩⇩
ドライヤーを使いたい
ポータブル電源で「ドライヤーを使いたい」と考える方も多いのですが、ドライヤーの消費電力は1000W~1400W程度が一般的です(1200Wのドライヤーが比較的多い)。
そうなると、ポータブル電源に求められる容量は概ね1500Wh程度となるのですが、使用出来る時間はそう長くはありません。
また、キャンプやレジャーで使用するのであれば良いのですが、停電時にポータブル電源でドライヤーを使用する事は、大量の電気を一度に消耗してしまうため、他に必要な
電子レンジを使いたい
電子レンジを使用する際に「500W・600W」の表示を目にすることがありますが、これは電子レンジの消費電力を表しているものではありません。
これは物を温める時のエネルギーの強さを表してるものなので実際の消費電力とは違います。
一般的な電子レンジの場合は消費電力が1300W前後となるため、先ほどのドライヤーと同等程度、若しくはそれ以上になります。
そのため、電子レンジをポータブル電源で使用したい場合は、定格出力が1500Wh以上のポータブル電源を選ぶ必要があります。
※電子レンジもドライヤーも使えるポータブル電源はこちら⇩⇩⇩
※ポータブル電源で電子レンジを使用する前に必ず確認しておきたい事はこちら⇩⇩⇩
ケトルでお湯を沸かしたい
最後に、ケトルでお湯を沸かしたい場合について解説をしますが、多くのご家庭でも使用されている「T-fal(ティファール)」のケトルは消費電力が1250W~1450W程度となります。
しかし、停電対策用のポータブル電源で使用するケトルであれば、もう少し消費電力の低いものがおすすめです。
例えば、こちらのケトル⇩⇩⇩の場合は消費電力が600WとT-falの一般的なケトルの半分の消費電力で使用することが出来ます。
このケトルであれば、先ほどの700Whのポータブル電源でも使用する事は可能です。
起動電力の大きな家電には注意が必要
これまで、ポータブル電源の容量に合わせて、使用する事が出来る家電について解説をしましたが、一部の電化製品では「起動する際の電力:起動電力」が著しく大きなものがあります。
例えば・・
電子レンジ
ドライヤー
冷蔵庫
などが、それにあたります。
これらの電化製品を使用する際は、ポータブル電源の容量・電化製品の消費電力だけでなく「起動電力」についても検討する必要があるので、ポータブル電源を購入する前に必ずメーカーや専門店に相談するようにしてください。
※起動電力についてもう少し詳しく知りたい方はこちら⇩⇩⇩
まとめ
今回は、【ポータブル電源】初心者におすすめ|家電の消費電力からポタ電の容量を検討する方法について解説をしましたが、ご紹介した以外にも大切な項目は幾つもあります。
そのため、ポータブル電源の購入が初めての方や、自信の無い方は「メーカーや専門店」にご相談される事がおすすめです。
記事のまとめ
ポータブル電源を購入する前に「使用したい家電」を決める必要がある
「購入予算ありき」でポータブル電源を検討しない方が良い
ポータブル電源の容量(蓄電容量)と価格は比例する
携帯の充電・LED照明を使用するなら200Wh程度のポータブル電源でも使える
ルームエアコンをポータブル電源で使用するにはかなりの大容量が必要
ドライヤー・電子レンジなどを使用する場合は、大容量のポータブル電源が必要
一部の電化製品に於いては「起動電力」を考慮する必要がある
ポータブル電源の購入が初めての方には少し難しい内容だったかも知れませんが、この記事がきっかけで「これからポータブル電源の購入を検討したい」方は、お気軽にご相談頂ければ幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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