ポータブル電源市場が年々賑わいをみせる中、YouTubeやブログに於いて「最強」と言った表現を使用される事が多く見受けられます。
ところが、それらが意味する「最強」には明確な定義は無く、主観的なものや最新機種を「最強」と謳っている場合が多いのでは無いでしょうか。
そこでこの記事では、ポータブル電源にとって最も重要な心臓部でもある「電池セル」の安全性を検査する第三者認証機関について解説をします。
記事のポイント
ポータブル電源の安全性を最優先で考えたい
国産のポータブル電源を検討したい
自社評価やレビューなどを信用していない
ポータブル電源の正確な情報を知りたい
最強と評価されるポータブル電源について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
お金持ちは「ドイツ」が好き
ポータブル電源の専門店:エンビューロを開業する前は、不動産業界におよそ20年もの間携わっておりました。
中でも、特に専門分野として関わっていた分野は「注文住宅」になるのですが、注文住宅と言っても一般のサラリーマンが購入出来るようなものでは無く、邸宅(residence:レジデンス)と呼ばれる「戸建住宅」が専門。
このような住宅を購入される方の多くが、デザインをはじめ、あらゆる場面に於いて「拘り(こだわり)」を持っている事もあり、表面的な提案だけでは受け入れられる事はありませんでした。
そのため、選ぶ素材一つ一つに「根拠や信頼性」を求められる事も珍しい事ではなく、そのようなお客様にとっては「必要不可欠な情報」となるのです。
ベンツが何台あるのか分からない⁈
「お金持ちの人=高級車」のイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、そこに出てくる高級車の代名詞と言えば「ベンツ」です。
これまで、お世話させて頂きましたお客様の中には「ベンツが何台あるのか分からない⁈」ほど、所有されている方も居たのですが、このベンツが本社を置くのは「ドイツ」です。
ドイツ車と言えば・・
BMW
ポルシェ
アウディ
などが名を連ねますが、ご存知の通り何れも言わずと知れた高級車です。
家電業界でもドイツ
車以外にも、ドイツ製の家電はセレブ達からの圧倒的な支持を得ているのですが、その中でも「ドイツ人も憧れる家電一筋の老舗」と言えばMiele:ミーレです。
Miele:ミーレの家電も「高価」なものが多く、邸宅のキッチンには定番と言える存在です。
また、日本に於いては「現場で使う工具:Bosch ボッシュ」や、一般家庭に多く普及している「高圧洗浄機:KÄRCHER ケルヒャー」なども身近なドイツ製の家電としては有名です。
なぜドイツ?
一般的に、ドイツ製の家電が好まれる理由としては・・(車は詳しくありませんので家電を例に)
ドイツ製家電の特徴
高性能で使い易い
耐久性が高い
洗練されたデザイン
などが挙げられますが、Miele:ミーレの食洗器などは16年~18年程度の期間は普通に使用する事が出来るほど耐久性が高いのです。
これは、家電だけでは無く「車」も同じような事が言えるのかも知れません。
ドイツにある第三者認証機関
ご紹介した車や家電をはじめ「ドイツ製品」はあらゆる分野で信頼を得ていると言えるのですが、そのドイツには「様々な製品やサービスの検査・認証」を行っている第三者認証機関がある事をご存知でしょうか。
前置きが長くなったのですが、ここからはポータブル電源の信頼性を判断するうえで欠かせない「第三者認証機関」について解説をします。
TÜV Rheinland:テュフ・ラインランド
TÜV Rheinland(テュフ・ラインランド)を知らない方も多いかとは思いますが、ここでは簡単にご紹介します。
※TÜV Rheinlandが認めた信頼の証:TUVーSマーク
TÜV Rheinland(テュフ・ラインランド:以下・テュフ・ラインランド)は19世紀にドイツで発足し、140年の歴史がある世界的な第三者認証機関になります。
また、テュフ・ラインランドは69ヵ国に拠点を持ち、あらゆる事業分野・サービスの検査や認証を行っています。
同社が認証をした事業分野・サービスには・・
ここでのポイント
アディダス
ナイキ
イケア
ウォルトディズニー
NVIDIA(半導体メーカー:エヌヴィディア)
などが有名です。
また、日本国内でベンツを取り扱うYAS(株式会社ヤナセオートシステムズ)も、テュフ・ラインランドの認証を得ている事は言うまでもありません。
テュフ・ラインランドが「電池セル」に求める基準
先にご紹介した、テュフ・ラインランドが認証した事業分野やサービスの多くは、私たちの日常生活に於いても馴染み深いものであり、安心と信頼性の高いものだと言えるのですが、ここからはポータブル電源の電池セルについて、同社が求めた基準について解説をします。
超えられない?11項目の厳しい検査
テュフ・ラインランドが電池セルに求める基準には11の項目があります。
ここでのポイント
振動試験
貫通試験
衝撃試験
冷熱衝撃試験
短絡試験
過放電試験
落下試験
浸水試験
破壊試験
異常過熱試験
過充電試験
これらの検査項目の詳しい内容は割愛させて頂きますが、先ほど名を連ねた一流企業が認証を得た事を考えると、彼らが設ける基準が如何に厳しいものであるのかを推測する事が出来ます。
厳しい検査を乗り越えた「世界初」の偉業
大型リチウムイオン電池として世界で初めて(※)TUV-Sマークを取得した電池セルがあるのですが、この電池セルはドイツ製では無く、made in Japanの電池セルです。
(※)安全基準認証(リチウムイオンセルの過酷 条件試験マニュアル v.2:2011)
冒頭、車や家電に於いて、セレブからは「ドイツ製が好まれる」と解説をしましたが、これらが選ばれる理由は「ドイツ製だから」では無く、高性能や耐久性が大きな理由かも知れません。
また、その価値を生み出すための世界的な第三者認証機関がドイツに本部を置いている事についても、ドイツ人の国民性「勤勉・真面目・ルールに従う」に起因しているとも受け取る事ができ、日本人としては「共通の価値観」があるとも考えられます。
その結果、国内では日本製に拘る人が多い反面、ドイツの製品が日本では「無意識の間に愛されている」ような気がします。
最強のポータブル電源
ポータブル電源の「最強」についての定義はとても曖昧なものが多く、この言葉(最強)自体がとてもポピュラーなものになっています。
そのため、ポータブル電源・最強と検索をしても「何が最強なの?」か分かりません。
しかし、ご紹介したような「世界的に権威を持つ第三者認証機関が安全」と認めた電池セルを搭載したポータブル電源であれば、少なくとも「安全性:最強」と言えるのでは無いでしょうか。
81,000分のゼロ
第三者認証機関が「安全」とは認めたものの、実際の現場で「トラブルや不具合」があるようではベンツやミーレのように、セレブからは支持されません。
ところが、この電池セルを搭載したポータブル電源については、2022年9月時点で凡そ81,000台の導入実績(通算)があるにもかかわらず、今日まで「電池セルのトラブルはゼロ件」だと言うのです。
第三者認証機関:テュフ・ラインランドが認めた安全性を「実績で立証」した事によって、今後は広く一般の方にも目にする機会が増えるのかも知れません。
まとめ
この記事では【ポータブル電源】専門店が解説|ポタ電の最強を決めるのは第三者認証機関について解説をしました。
ご紹介したTÜV Rheinland:テュフ・ラインランドについては、初めて知った方も多いかと思いますが、彼らが認証した事業分野やサービスはとても身近なところにある事も知って頂けたのでは無いでしょうか。
また、昨今では根拠の無い情報・誤った情報が錯綜している事もあり、ポータブル電源についても例外ではありません。
その結果、ポータブル電源は購入後のトラブルが多い事も事実です。
注意が必要
✽例えば・・「ポータブル電源 日本製」と検索しても、日本製(made in Japan)のポータブル電源が検索結果に表示される訳では無い。
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